今回は宅建と賃貸不動産経営管理士のダブルライセンスの相性はというテーマで記事を書いていきます。
こう言った方に向けてこの記事を書きました!
この記事を最後まで読んでもらえれば次のようなことが分かります。
- 宅建と賃貸不動産経営管理士は難易度が高いのはどっち?
- 宅建と賃貸不動産経営管理士のダブルライセンスは需要あるのか
- 宅建と賃貸不動産経営管理士のダブル受験について
宅建と賃貸不動産経営管理士どちらかで迷っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
宅建士と賃貸不動産経営管理士はそもそも何が違う?

宅建士の主な仕事は、独占業務である不動産の契約時の重要事項の説明など、主に「入居前」の仕事です。
賃貸不動産経営管理士は、「入居後」の不動産の管理業務が主な仕事になります。
宅建士
- 重要事項の説明
- 重要事項説明書への記名・押印
- 契約書(37条書面)への記名・押印
賃貸不動産経営管理士
- 賃貸住宅管理に関する重要事項説明および重要事項説明書の記名・押印
- 賃貸住宅の管理受託契約書の記名・押印
上記の業務内容は、賃貸不動産経営管理士の他にも実務経験者等としているので、独占業務とまでは言えません。
宅建と賃貸不動産経営管理士のダブルライセンス相性は?

賃貸不動産経営管理士とは不動産の管理がメインの仕事になります。
近年、不動産のサブリース契約とか問題になりましたよね?
そのようなトラブルにならないように法体系に基づくよう国家資格化されたのが賃貸不動産経営管理士です。
言わば、賃貸住宅管理のプロです。
宅建は基本的に不動産の「入居前」の仕事、賃貸不動産経営管理士は不動産の「入居後」の仕事になるため相性は良いでしょう。
宅建士と賃貸不動産経営管理のダブル受験は可能か?

結論から言えば、可能です。
ですが、出題範囲がそこまで被っているわけではないので現実的とは言えません。
それならまず宅建士の資格を取り、講習を受け賃貸不動産経営管理士の業務資格をもらう方が現実的で労力もかからないと思います。
宅建と賃貸不動産経営管理士の難易度の違い

勉強時間は宅建の300時間に対し、賃貸不動産経営管理士は約150時間程度です。
ただ、近年の賃貸不動産経営管理士の国家資格化に伴い、難易度が上がったのか勉強の目安も約200時間と見た方が良いでしょう。
勉強時間だけを見ると、宅建より少なく比較的簡単そうに見えますが、賃貸不動産管理業務は年々合格率が変わってきています。
なぜかと言うと、専門性を持った資格ではなかったのでプロが少なく、トラブルも多くなってきたため令和1年から登録制になるのに伴い、色んな要因も重なり合格率が大きく下がっているのです。
10年前までは合格率80%以上あり、4年前までは50%以上ありました。
それが令和に入った途端に36%になり令和2年は29%、令和3年は31%と目に見えて下がっています。
宅建
受験者数:約20万人
合格者数:約3〜4万人
合格率:約15〜18%
合格点:約7割(35点)※年によって変動
賃貸不動産経営管理士(令和元年登録制後)
受験者数:約30000人
合格者数:約9000人
合格率:約30〜33%
合格点:約8〜9割(34点)※40点満点 令和2年から50点満点
宅建と賃貸不動産経営管理士に必要な勉強時間

賃貸不動産経営管理士を取得するために必要な勉強時間は200時間と言われています。
宅建と比較すると少ないので、簡単とみるか200時間も必要なのかとみるのかは個人差があると思います。
ただ、近年賃貸や管理物件でのトラブルが多く、この仕事に専門性を持たせるということで国家資格化したので、今後賃貸不動産経営管理士は資格取得がもっと難しくなる可能性があります。
宅建と賃貸不動産経営管理士で転職に有利なのはどっち?

まだまだ宅建の方が転職には有利ですね。
賃貸不動産経営管理士は国家資格になって日が浅く、知名度もそこまでなければ仕事に関しても専門性が狭すぎて不動産管理業でなければ力も発揮できません。
同じ不動産業界に転職となっても宅建士の方が重宝されるでしょう。
宅建と賃貸不動産経営管理士だとどちらがおすすめ?

今回は宅建と賃貸不動産経営管理士を比較してきましたが、私はどちらが良いのかと聞かれたら、宅建と答えます。
それに現在は賃貸不動産経営管理士の資格取得者も少ないので、宅建士が講習を受ければ同じ仕事ができるようになるのでこれといった独占業務と言えるようなものもありません。
なので、もしどちらを取得するか迷っている方がいるなら勉強時間を宅建取得にあてるべきだと思います。
その後、賃貸不動産経営管理士を取得するのが良いでしょう。
では、最後まで読んでいただきありがとうございました。