宅建試験に挑戦しようと考えている方なら、「宅建の偏差値はどのくらい?」「大学の偏差値と比べて難しいの?」と気になるはずです。
本記事では、宅建試験の偏差値を大学の偏差値と比較しながらわかりやすく解説します。
また、試験の倍率や難易度についても詳しく紹介。
これから宅建を目指す方が効率的に合格を目指せるよう、試験の特徴や傾向もまとめています。
ぜひ最後まで読んで、合格への一歩を踏み出しましょう!
宅建の偏差値は大学だとどのくらい?

正確に比べることはできませんが、ある程度の難易度がイメージできた方が試験も受けやすいですよね。
ここでは、宅建の難易度を大学などと比べながらわかり易く説明していきます。
宅建の難易度
宅建の難易度は士業の中では比較的易しい部類に入ります。
しかし、士業資格全般が難関であるため、他の資格と比べると決して簡単とは言えません。
そこで、宅建の難易度を他の士業資格や大学の偏差値と比較してみましょう。(※大学の偏差値は目安であり、単純比較は難しい点にご注意ください。)
この記事では、宅建試験の位置づけをわかりやすく解説します。
士業Sクラス(偏差値75以上)
司法試験、公認会計士
東京大学、京都大学、一橋大学、大阪大学、慶應義塾大学…など
士業Aクラス(偏差値70以上)
司法書士、税理士、弁理士、不動産鑑定士
筑波大学、名古屋大学、神戸大学、九州大学、東北大学、早稲田大学…など
士業Bクラス(偏差値60以上)
土地家屋調査士、社労士、中小企業診断士、行政書士、マンション管理士、簿記1級
北海道大学、横浜国立大学、東京外国語大学、お茶の水女子大学・青山学院大学…など
士業Cクラス(偏差値55以上)
宅建士・管理業務主任者
日本大学、東洋大学、駒沢大学、専修大学…など
これらをみて分かるように、宅建は比較的難易度も易しく、受験者数も他の資格に比べて多いのも納得できます。
他の国家資格試験の偏差値をまとめてみた

[偏差値75以上]
司法試験、公認会計士
[偏差値70以上]
司法書士、税理士、弁理士、不動産鑑定士、医者、技術士
[偏差値60以上]
土地家屋調査士、社労士、中小企業診断士、行政書士、マンション管理士、簿記1級、獣医師、中小企業診断士、1級建築士、社労士、気象予報士、薬剤師
[偏差値55以上]
管理業務主任者、測量士、通関士、社会福祉士
宅建試験に必要な勉強時間は?

宅建試験に合格するために必要な勉強時間は、一般的に約300〜400時間とされています。
この勉強時間は、法律や不動産の基礎知識がない初心者が一から学ぶ場合の目安です。
既に関連分野の知識がある方は、200時間程度でも合格を目指せるケースがあります。
勉強方法や生活スタイルによっても差が出るため、自分に合った計画を立てることが重要です。
- 毎日1〜2時間の勉強で約6ヶ月間
- 過去問題を繰り返し解くことで理解が深まる
- テキストだけでなく、講義動画や模試も活用する
宅建合格を目指すなら、まずは勉強時間の目安を把握し、無理なく続けられるスケジュールを立てましょう。
宅建試験合格者と出身大学の関係はあるのか?

宅建試験合格者と出身大学の関係はほとんどありません。
宅建は誰でも受験できる資格で、学歴は合否に直接影響しません。
実際に合格者の出身大学は幅広く、多様なバックグラウンドを持つ人が合格しています。
宅建は法律や不動産の知識が問われるため、大学の専攻よりも勉強時間や努力が合格の鍵となります。
- 出身大学の偏差値が宅建合格率に大きな影響はない
- 合格者の多くは独学や通信講座で効率的に学習している
- 重要なのは計画的な学習と問題演習の繰り返し
宅建は幅広い層に門戸が開かれている資格です。出身大学に関係なく、努力次第で合格は十分に可能です。
宅建試験の倍率は?

宅建試験の倍率は例年約15%前後と言われています。
下の宅建試験の合格率と合格点の推移表を見てもらったらわかりますが、年々合格点が高くなってきており、難しくなってきています。
宅建試験の合格率と合格点の推移表
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点 |
|---|---|---|---|---|
| 平成11年 | 178,384人 | 28,277人 | 15.9% | 30点 |
| 平成12年 | 168,094人 | 25,928人 | 15.4% | 30点 |
| 平成13年 | 165,104人 | 25,203人 | 15.3% | 34点 |
| 平成14年 | 169,657人 | 29,423人 | 17.3% | 36点 |
| 平成15年 | 169,625人 | 25,942人 | 15.3% | 35点 |
| 平成16年 | 173,457人 | 27,639人 | 15.9% | 32点 |
| 平成17年 | 181,873人 | 31,520人 | 17.3% | 33点 |
| 平成18年 | 193,658人 | 33,191人 | 17.1% | 34点 |
| 平成19年 | 209,684人 | 36,203人 | 17.3% | 35点 |
| 平成20年 | 209,415人 | 33,946人 | 16.2% | 33点 |
| 平成21年 | 195,515人 | 34,918人 | 17.9% | 33点 |
| 平成22年 | 186,542人 | 28,311人 | 15.2% | 36点 |
| 平成23年 | 188,572人 | 30,391人 | 16.1% | 36点 |
| 平成24年 | 191,169人 | 32,000人 | 16.7% | 33点 |
| 平成25年 | 186,304人 | 28,470人 | 15.3% | 33点 |
| 平成26年 | 192,029人 | 33,670人 | 17.5% | 32点 |
| 平成27年 | 194,926人 | 30,028人 | 15.4% | 31点 |
| 平成28年 | 198,463人 | 30,589人 | 15.4% | 35点 |
| 平成29年 | 209,354人 | 32,644人 | 15.6% | 35点 |
| 平成30年 | 213,993人 | 33,360人 | 15.6% | 37点 |
| 令和元年 | 220,797 人 | 37,481人 | 17.0% | 35点 |
| 令和2年 | 168,989人 | 29,728人 | 10月実施17.6% 12月実施13.1% |
10月実施 38点 12月実施 36点 |
| 令和3年 | 209,749人 | 37,579人 | 10月実施17.9% 12月実施15.6% |
10月実施 34点 12月実施 34点 |
| 令和4年 | 226,048人 | 38,525人 | 17.0% | 36点 |
| 令和5年 | 233,276人 | 40,025人 | 17.2% | 36点 |
| 令和6年 | 301,336人 | 44,992人 | 18.6% | 37点 |
宅建は大学でいえば中堅レベル、しっかり対策すれば十分合格可能!

宅建の難易度は大学の偏差値で例えると55〜60程度で、日東駒専〜産近甲龍クラスに相当します。
合格率は15%前後と決して高くはありませんが、計画的な学習を行えば独学でも十分合格が狙える資格です。
特に法律系の科目にしっかり取り組むことが合格のカギ。
誰にでもチャンスがある国家資格として、不動産業界を目指す方にはぜひ挑戦してほしい資格です。